癌が転移をするその前に|仕組みを知って適切な処置をしよう

看護師

難治がんの専門医療

難治性だからこそ差が出る

ナース

死亡率が高い病気の代表格として、がんを挙げる人は少なくありません。それだけがんという病気が恐れられている証拠ですが、がんにも比較的治りやすい種類とそうでない種類があります。難治性の点で東西の横綱格と言われているのは、膵臓がんと胆道がんです。いずれも胃の裏側に位置していて早期発見が難しい上に、手術にも高い技術が要求されます。胆道がんは胆嚢がんと胆管がんの2つに大きく分けられます。肝臓で作られた胆汁は枝状の胆管を通って太い胆管に集められ、胆嚢にいったん溜められたのち十二指腸に送られます。胆管がんはこうした胆汁の通り道に発生するがんです。肝臓内の胆管にできる種類と外にできる種類とに分けられますが、特に肝臓の出口にできた胆管がんは手術難易度が高いことでも知られています。胆管がんを手術で摘出するためには、肝臓や膵臓・十二指腸など周辺臓器の一部を切除することも多いものです。胆道や血管を再建する必要もあって、大手術となることが避けられません。そのため手術が可能かどうかの判断は病院によって大きく差がでてきます。がんの専門病院ほど胆管がんの手術にも対応できるため、多くの患者さんに支持されているのです。

さまざまな再建術

胆管がんの手術で高い実績を上げている病院の外科医は、それだけ高度な技術を持っています。胆道がんの中でも胆嚢がんは胆嚢を摘出するだけで済むことも多いですが、胆管の場合は手術の範囲が広く長時間に及びます。肝臓の出口に当たる肝門部分の手術は、前述の通り特に高難易度です。胆管だけでなく胆嚢や肝臓の一部も切除し、血管や胆道を再建する必要があります。がんの広がり方によっては隣接する膵臓や十二指腸・胃にまで手術の範囲が及びます。膵液の通り道や食物の通り道を再建する場合もあるため、12時間以上を費やす大手術も珍しくありません。胆管がんの手術を数多く実施してきた専門病院では、術後に発生が予測される合併症に対しても迅速に対応できます。術後の管理はどの手術でも重要ですが、特に胆管がんの手術では同時多発的な合併症を適切に処置できる集中治療体制が欠かせないのです。手術の成果を確実なものとするためには、前後に実施される放射線治療や抗がん剤治療も大きな役割を果たします。医療設備の整ったがん専門病院は放射線治療も得意分野です。難治性と言われる胆管がんでも、こうした病院に治療を委ねることで大きな可能性が得られるのです。